躁鬱診断でしっかりと症状をチェック|理解してから治療しましょう

女性

発症から受診までの流れ

医者と看護師

症状はうつ病と同じ

躁鬱はうつ病とほとんど区別がつかないことが多いと言われるが、それは症状が同じように出るからである。うつ病では気分が沈み、落ち込んだ状態がずっと続くが躁鬱の場合は気分が良くて元気に振舞える躁状態の時と気分が落ち込むうつ状態を繰り返す。その為、躁鬱の場合でもうつの時の症状が出ていれば普通のうつ病と変らなく見えてしまうことで、躁鬱でも最初はうつ病と診断さることも少なくないのである。最初にうつ病と診断されて時間が経ってから実は躁鬱だったと改めて診断されることもあり、その数は最初にうつ病と診断された人の中の1割くらいを占めている。それは、うつの症状が出てから数日、数週間で躁状態になる人も居れば数カ月、数年と長い月日を費やして躁状態が出てくる人も居るからである。その期間は人によって短かったり長かったりするわけだが、基本的に躁状態よりもうつの状態で居る期間の方が長いのである。3割から半分の割合をうつの期間が占めているため、うつ病と診断されやすいのである。更に、患者はうつの時には病院を受診するが、躁の時には病気の自覚が無いので受診しようとしない傾向にある。うつの時に受診して自分の症状を話したりすることが出来るのだが、その時に躁の期間があることやその時の状態をちゃんと説明することがほとんどないことから、主治医も見逃しやすくなってしまうのである。本人から詳しい説明が無いということも誤診につながってしまうので、家族を始めとする周囲の協力も必要なのである。

正しく症状を把握する

躁鬱の患者は、うつの時は自分を情けなく思ったり否定的になってしまうのだが、躁の時は気分も良く元気だと感じている為本人は病気の自覚が全く無いのである。でも、実は周囲に与える影響は本人の症状とは真逆に出ることがある。例えば、本人はうつだと気分が激しく落ち込み、躁になるとハイテンションで好調になるのだが、家族や周囲の人間には躁の時は暴言を吐いたり人の信用を損なう振る舞いをしたり、迷惑をかけるような行動を取ったりと厄介な問題が出てくるのだが、うつの時はおとなしくしているため周りからしたらうつの時のほうが接しやすいことがある。それでも患者は周囲からの協力があってこそ、治療をすることが出来る。その症状が受け入れられなくても、病気であることは理解する必要がある。うつの時の症状があったり躁の時の症状があったり、長い間苦しい思いをして、本人でさえ病気ということを受け入れられない時もある。だが、しっかりと病気に向き合いながら治療を続けていくことで、症状を自分でコントロールしながら生活しやすくすることも可能になるのである。途中で治療をやめたり、投げ出してしまうのはとても簡単なことで続けていくことは難しいことだがとても重要なことである。焦らずゆっくりと自分のペースで徐々に治療を続けていくべきであるが、それには配偶者や両親、など家族や職場の同僚、上司など周囲の人達のサポートが必要になってくる。症状の経過も本人ではわからないことも周りから判断できることもあるので、まずは周りの人間が病気を理解することが大切である。