躁鬱診断でしっかりと症状をチェック|理解してから治療しましょう

女性

ストレスが多い現代社会

女医

双極性の障害

鬱病というと躁と鬱を繰り返して起こしてしまう躁鬱病のことを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。躁鬱病は躁と鬱をくりかえす二つの極をなしておこるものとして双極性障害と現在では呼んでいます。それにたいして鬱状態だけが続く病気を単極性の鬱病と呼んでいます。単極性の鬱病と診断され治療を行っている人の中にも多くの割合で双極性障害の人が混在していると思われています。躁鬱病である双極性障害には二つのタイプがあります。一つめははっきりと躁状態と鬱状態が繰り返しておこってくる典型的な躁鬱病のタイプ、もう一つは、はっきりとした鬱の状態と軽い躁状態を示すタイプです。それぞれ前者が双極1型障害と呼び、後者を双極2型障害と呼んでいます。双極1型障害の躁状態は入院による治療が必要になりますが、双極2型障害の躁状態は通院治療をすることが可能になっています。鬱病と診断されて治療を受けている人は年々と増加しています。精神科の増加や自殺の増加と同じくして躁鬱病が多くなっていることは、現代の社会状況と密接な関連があるといわれています。鬱病の診断が安易になされて必要ではない治療が行われている批判もありますがそれ以上に適切な診断、治療を受けていない人も多くいるというのが現状になっています。鬱病の原因は現段階では不明なのですが、発症するには様々なストレスが原因になっていることは確かです。人間が生きていく上には大きなストレスや自分にとってつらい出来事が絶え間なくめぐってきます。それが許容範囲を超えた時に、この病気は発症してしまいます。

社会全体が理解する

長寿高齢化となってきた現代、心の問題は避けては通れない問題になっています。職場や企業のメンタルヘルスも重要な課題になってきます。最近では職場においての心の健康に対しての対策が義務化されて企業にとっても、従業員の心の問題はますます重要になってきました。躁鬱病で自殺をしてしまったり、労災を請求したりする人も近年激増するようになりました。職場のメンタルヘルスでとても重要なことは、仕事を原因とする発症の予防とすでに躁鬱病と診断されて心の病気により休業している従業員に対しての適切な対応です。仕事によるストレスで発生してくる鬱の状態はどこまでが病気で、どこまでが一時的なストレス反応なのか分かりづらいところもありますが、そのきっかけが何であっても一定の間心身の鬱状態が続いていれば、医学的に治療が必要になってくる鬱病と考えられています。躁鬱病にかかってしまった多くの人は診断で何も異常がでない内科の診断を受けることが多く、精神科や心療内科を受診した人の中にも、自分から躁鬱病ですという人は少ないのが現状です。精神科の医療が受けやすく敷居が低くなってきていますが、躁鬱病と診断されて仕事を休むことに不安を感じている人が大部分になっています。社会全体がこの躁鬱病に対する理解を深めていくことが緊急の課題になっています。明らかに心身に異常をきたしていても、上記の理由で診断を受けない人も多くいます。社会全体で心の病気を理解して最善の対策を立てることが重要になってきています。